こんにちは、堀井です。
本日はタイトル通り、小中学生向けの記事となっています。
事の始まりは先日こんな記事を見たことです。
バーグハンバーグバーグ(以下BHB)と言う会社が運営するサイト"オモコロ"で、社員のダ・ヴィンチ・恐山さんが執筆した「読書感想文の書き方」の記事と
同じくBHBが運営するYouTubeチャンネル"オモコロチャンネル"で、こちらも同じくダ・ヴィンチ・恐山さんが解説する「現役小説家が教える!誰でも簡単「読書感想文の書き方講座」!です。
ちなみに恐山さんに関しては私の過去記事でも推しています。
記事に例として出てくる「坊っちゃん」、実はまともに読んだことがありません。
知っている情報はこれくらい。
・夏目漱石が執筆した物語
・「子供のころから親譲りの無鉄砲で、無茶なことばかりしていた。」みたいな文言から始まったはず
・2文目には他の小学生に煽られて2階から飛び降りるエピソードがあった気がする
・最終的に主人公が教師になるストーリーだった気がする
以上です、いやマジで。
本日はそんな「坊っちゃん」を読まずに読書感想文を書いてみようという試みです。
さっそく続きをどうぞ。
なお最後にはdocxファイルの配布があります。
読書感想文なんて嫌い!って前置き
私は読書感想文が大の苦手でした。
どれくらい苦手だったかと言うとこんなエピソードがあります。
・次の行に移ったら無理やり改行して文字数を稼ぐ
・そのために「漢字→かんじ」のように平仮名を多用し文字数を稼ぐ
・「~である」調より「~です、ます」調にして文字数を稼ぐ
・2枚半と数文字書いたら終わり
・中学2年生に使った感想文を取っておき、3年生で丸々再利用した
・あらすじを多用し、とりあえず「感動しました」と書いたがどのように感動したかは分からない
・本を読んだ感想は「ようやく苦行が終わった」以外に思いつくわけがない
・評論文は睡眠導入剤
・本を読んで人生が変わるほど豊富な人生経験を積んでいない
・人の意見を聞くためになんでお金を払わないといけないのかよく分からない
と本気で思っていたしょうもない子どもでした。
今は思っていません。
使った情報
上記記事より、
329レビュー中、最もよく出てくる形容動詞は「痛快」だから、この小説が痛快なのがわかるよね。あとは「単純」とか「純粋」とか「軽快」とか、そういう単語を散りばめればそれっぽくなりそうだなって察しもつく。これくらいバラせば切り貼りしてもバレないはず!
と言う文章がありましたので、名詞や形容動詞を切り貼りして書こうと思います。
さらに、画像は省略しますが頻出単語をリスト化したものもありましたので併せてこちらも利用することにします。
感想文ここから
「坊っちゃん」を読んで
1年4組 堀井 修二私は普段あまり読書をする習慣がなかった。今回読書感想文を書くにあたりどんな本を読めばいいのか悩んでいたところ、大学時代文系にいたという母から「登場人物の描写が丁寧なのにストーリーはシンプルで読みやすいから、あまり本を読まないあなたでも軽快に読める名作だよ。」と勧めてもらったので、早速図書館で借りてみることにした。小学一年生振りに図書館に行ったところ「読書感想文にお勧め!」のコーナーにも紹介されていた本で残り一冊を何とか借りることができた。
物語の流れとしては「無鉄砲な子供が偉大な教師になる」と言う非常に単純なものであったが、私の読書に対するイメージをがらりと変えるには十分な経験だった。
そもそも今まで「本を読む」ということは、こういった読書感想文、つまり私を含む大多数の学生が嫌がる”宿題”と言う物事に対して無理やり付与される行為であったため、どう見ても好意的に捉えることはできなかった。さらに、「読書”感想”文なのだから『つまらない』の一言であっても立派な感想として認められるべきであり、原稿用紙に長文を書かなければならない理由が分からない。さらに言えばこの宿題と言う形で強制させられることで世の小中学生の読書嫌いを加速させるのではないか?」と言う考えを抱いていた。
話を戻して、そんな『つまらない』考えが覆されて余りあるほどに「坊っちゃん」は物語のテンポが軽快で、登場人物の描写が巧みだった。読み終わったあとは爽快な気分だけが残り、意外なことに再読してしまう自分がそこにはいた。そんな不思議で大切な読書体験を与えてくれたこの本と、それを勧めてくれた母には感謝している。そしてこれまでの陰湿な考えや行動がいかにもったいなく残念な行為だったかをと反省している。
気づけば今では嫌いだった読書は胸を張って好きだと言える趣味に変わり、図書館に通いつめて、今まで毛嫌いしていた時期を取り返すため、夢中になって読み漁る日々が続いている。それでも一生かかってもありとあらゆる本を読むことはできないと思うので、ひとまずの目標としては、「坊っちゃん」と同じく直木賞を受賞した文学作品で、市の図書館が保有している蔵書を全て読んでいこうと考えている。そして読者に感動を与えられる表現や共感を得られるような文章の書き方を学び、自分でも素晴らしい作品を創りあげたいと思うし、まだまだ拙い文章力ではあるが今も読書の傍らに少しずつ書き進めている。
完成した際には一つ決めていることがある。私の作品を沢山の人に読んでもらいたい気持ちは勿論あるが、その一人目にはきっかけを与えてくれた母になってもらいたいということだ。この気持ちをいつまでも持ち続けるためにも「坊っちゃん」は私のバイブルとしていつまでも本棚に置いておきたいと思う。
感想文ここまで。
MicrosoftWordで書いてみたところ、原稿用紙ぴったり3枚の最終行まで埋まった。
総文字数は1,167文字なので、1枚400字詰め(=1,200文字)の原稿用紙にいかにギリギリまで詰め込んだか分かっていただけると思う。
ただ念のため改めて書いておくが、本は一切読んでいない。
なので、そもそもこの本自体直木賞を受賞したかどうかすら知らない。
レビューに単語あったんだし、多分受賞したんじゃないかな。
教師になったという話しか知らないので、偉大な教師かどうかは知らない。
実はその記憶も嘘で、なんなら教師になっていないかもしれない。
当然ながら"勧めてくれた母"も勿論存在しない。
図書館に通い詰める"私"もいなければ、素晴らしい作品を作るために努力している"私"もいない。
全てないない尽くしである。
本当なのは大学時代文系にいた母親が存命なことと、『つまらない』考えを持っていたことくらいである。
最後に
と言うことで本を読まずに読書感想文を書くことはできましたが、2時間くらいかかりました。
もっと書き方について詳しく知りたい方は、上記で紹介している記事を是非読んでみてください。
ちなみに私の感想文でも、
過剰に自分を無知に描き、
体験談(体験していない)に殆どを費やし、
感想文の最後には読んだ本(読んでいない)に無理やりかこつけてオチを付けています。
あと上記文章をWordに起こしたものを置いておきますので、好き勝手ご利用ください。
利用に関しての報告は特にいりませんし、18歳未満が読書感想文として提出する分に限り著作権に関して特に何も言わないつもりです。
ただし不利益を被った際の責任は一切負いません。
DLキーは「0123」です。
小中学生の皆さんは頑張ってください。
それではまた次回。