こんばんは、堀井です。
トップ画像のこのトレーって「キャッシュトレー」「カルトン」なんて呼び名があることを初めて知りました。
多分明日には忘れていそうです。
さて本日の話題ですが、タイトルにもある通り1度の買い物で出せる最大枚数とその金額についてのお話です。*1
ところで「小銭の支払い枚数が一定以上を超えるとお店は断る権利がある」と言う話はご存知でしょうか。
www.mof.go.jp
こちらの財務省のQ&Aにもある通りですが、
日本銀行券(いわゆる紙幣、お札)は、「日本銀行法」第46条第2項で「無制限に通用する」と規定されています。
一方、貨幣(いわゆる硬貨)は、「通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律」第7条で「額面価格の20倍まで」を限度として通用することと規定されています。つまり、20枚までは貨幣による支払いが行っても良いということです。
これは、貨幣は、小額な取引きに適しているものの、あまりに多くの数が使用された場合、保管や計算などに手間を要し、社会通念上、不便となることから、上限を設けています。
ただし、取引の相手方の了解が得られるならば、それを妨げるものではありません。
と言うことです。要点だけ切り抜くと
- 紙幣は無制限に適用する
- 硬貨は額面価格の20倍まで
となります。
「じゃあ500円 * 20枚で10,000円が最大じゃないの?」
となるかもしれませんが「額面価格の20倍まで」の解釈方法ですね。
仮に「額面価格の20倍までの金額までしか出せない」ようであれば、
1円玉の20倍、つまり20円分しか小銭での支払いが出来ないということになってしまい、500円玉などの存在が矛盾してしまいますよね。
なので、これは間違った解釈です。
ではどういう解釈かと言うと
硬貨1種類に付き、額面価格の20倍までです。
もっと簡単に言うと
それぞれの種類につき20枚まで出せるとなります。
つまり
500円玉 * 20枚
100円玉 * 20枚
50円玉 * 20枚
10円玉 * 20枚
5円玉 * 20枚
1円玉 * 20枚
―――――――――――――
666円 * 20枚 = 13,320円
13,320円分までは支払える!!
・・・のですが、普通に迷惑ですしそもそも120枚も小銭持ちたくないですよね。
そうそう。こう書いておいてなんですが。
契約締結の自由があるので、店側は断ることができます。
それに
小銭を自動で計算するレジも増えているので、そもそも気にしなくていい場所もあります。
なお、今回参考にした法律は
日本銀行法 第5章 第46条の1, 2
通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律 第7条
です。
また、wikipediaより以下の項目です。
強制通用力 - Wikipedia
契約の自由 - Wikipedia
結果だけ知ると本当に元も子もない記事でしたね・・・。
自分は
常に小銭が最小になるように頭で計算して支払う
ガソリンスタンドやセルフレジで持っている小銭を全投入する(お釣りが自動的に最小枚数で計算されて出てくるため)
などで対応しています。
それではまた次回。
*1:店側が許可すれば "1円玉1万枚" などでも問題ありませんが、今回はそれを認めない場合です。